イエス様の復活後

　イエス・キリストが十字架にかけられたとき、弟子たちは恐怖と不安に包まれて逃げました。ペテロはイエスを三度も否認し、弟子たちの希望は砕け散りました。しかし、物語はここで終わりませんでした。イエスの死後、弟子たちは深い暗闇の中に囚われ、生計を立てるために故郷のガリラヤに戻り、海で網を投げていました。

マタイによる福音書28章16節では、イエスはガリラヤの山で弟子たちと再会するよう指示しました。イエスがその場所で初めて福音を宣べ伝えたことを考えると、彼らはその場所で再びイエスと出会うことを通じて、イエスの愛と赦しを感じ取ることができました。

福音とは、イエス・キリストがこの地に来て人類を救うために成し遂げた使命を含んでいます。イエスは私たちの罪を代わりに背負い、十字架で死なれ、三日後に復活されました。これによって人類に救いの機会を与えました。イエスは弟子たちに、すべての民族にこの救いのメッセージを伝えるよう命じられました。

弟子たちはイエスの復活を目の前にしても理解できませんでした。彼らはイエスが政治的なメシアになるという期待と、イエスの使命が人類全体の救いであるという事実が一致しないことを理解できなかったのです。私たちも時に信仰において、イエスの意志と自分の期待が異なることがあります。イエスは私たちに神の国の福音を伝え、その福音を愛と赦し、奉仕の生活を通じて実践することを望まれています。

ローマの福音が軍事的征服と暴力によって成し遂げられた平和を意味していたなら、イエスの福音は愛と犠牲を通じた平和を意味します。イエスは私たちに愛と赦しを教え、自らの犠牲を通じて人類を救いました。ですから、私たちはイエスの福音を生活の中で実践し、その愛を示すことが求められています。

結論として、ローマの福音が戦争と暴力で得られた勝利を意味するなら、イエスの福音は犠牲と愛を通じた勝利です。私たちはイエスの使命を理解し、日常生活で福音的な生き方を実践し、神に栄光を帰すよう努力するべきです。